過去問解説

2015年・2017年のノーベル物理学賞|2017年 巣鴨中学校 理科 大問2

2017年と2015年のノーベル物理学賞

中学受験ではノーベル賞関連の話題が頻繁に聞かれます。特に日本人が受賞した年は要注意です。

2017年の巣鴨中学校では、2015年に日本人が受賞したノーベル物理学賞に関する話題が出題されました。2年前の受賞なのになぜ?と思うかも知れませんが、それなりに理由があります。

問題 次の(1)〜(3)にあてはまるものを、あとのア〜コから1つ選びなさい。

(1)2015年のノーベル物理学賞受賞のきっかけとなる発見がなされた観測所
(2)アインシュタインが存在を予測し、2015年9月に初めて直接観測されたもの
(3)(2)の検出を目指し国内で建設が進められている観測所

ア ひとみ
イ のぞみ
ウ ニュートリノ
エ X線
オ 重力波
カ ひまわり
キ スーパーカミオカンデ
ク すばる望遠鏡
ケ アルマ望遠鏡
コ かぐら望遠鏡

解説動画

この問題の解説動画です。

この問題のポイント

(1)は2015年のノーベル物理学賞に関する問題です。この年は、ニュートリノ振動という現象の発見に関して賞があたえられました。日本から梶田隆章先生が受賞されています。ニュートリノの観測所といえば、「スーパーカミオカンデ」ですね。特徴的な名前なので記憶に残っている人も多いのではないでしょうか。

次の(2)の問題は重力波とよばれる現象に関する出題です。実はこの入試問題が2017年の秋に発表されたノーベル物理学賞が、まさにこの重力波に関するものだったのです。そういう意味では、この問題はノーベル賞の受賞を言い当てたとも言えなくもありません。

そして最後の(3)ですが、重力波の検出を目指して国内で建設されているのはKAGRA(かぐら)です。そしてこのかぐら、(1)で出題されているスーパーカミオカンデと同じ施設にあるのですね。ということで、(1)から(3)までが見事につながりました。

この問題は理科といえるのか微妙なところです。とくに最後の(3)などは相当むずかしいです。知らなくては解けないような問題というのは、わたしはあまり好きではありません。実際、わたしもWikipediaなどを調べながらこの記事を書いています。

ということで、受験生はノーベル賞を取ったからといって関連ワードを丸暗記するようなことはしないで良いです。ニュースなどで聞いた言葉を自然と身につけた上で、科学って面白そうだなという気持ちになってもらえれば、それが一番でしょう。