過去問解説

水溶液の性質|2017年 攻玉社中学校 大問1

水溶液の性質と酸・アルカリについて

塩酸や水酸化ナトリウムなど、中学受験ではおなじみの物質の性質について整理しておきましょう。特に、酸性かアルカリ性かといった点は良く聞かれます。

問題 (ア)〜(オ)のビーカーには純粋、アンモニア水、塩酸、水酸化ナトリウム水溶液、塩化ナトリウム水溶液のいずれかが入っています。それぞれのビーカーに何が入っているかを調べるために、いくつかの実験を行いました。

(1)アルカリ性の溶液が入っているビーカーはどれですか。
(2)アンモニア水の入っているビーカーはどれですか。
(3)塩化ナトリウム水溶液の入っているビーカーはどれですか。
(4)純水の入っているビーカーはどれですか。
(5)アルミニウムを入れて気体が発生するビーカーはどれですか。また、このとき発生した気体は何ですか。

解説動画

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この問題のポイント

リトマス試験紙ですが、酸性の水溶液をかけると青から赤に変化します。酸というのは危ない ⇒ 危ないので赤くなる、というイメージで覚えておくと良いでしょう。ただし実際にはアルカリ性の液体でも危険なものはあります。今回の設問で出てくる水酸化ナトリウムも目に入ると失明の恐れがあり、取扱いには十分な注意が必要です。

(5)の問題では、アルミニウムを溶かす水溶液について聞かれています。通常、金属は酸性の液体に溶けますが、アルミニウムは酸とアルカリの両方に溶ける性質があります。このような物質を「両性元素」と呼ぶことがあるそうです(この言葉を覚えておく必要はありません)。

普通に暮らす人にとっては、塩酸や水酸化ナトリウムといった物質にはあまり縁がないでしょう。これは中学受験を目指す小学生にとっても同じことですね。

中学や高校になると、理科の実験でこれらの水溶液に実際に触れる機会も出てくるでしょう。そうすると、塩酸の独特の匂いや、水酸化ナトリウムの粒が空気中でうっすらと湿っていく様子などを肌感覚として捉えることができるようになります。

できれば実験を通してこういった物質の性質を身につけたいところですが、小学生には難しいかも知れません。せめてこのような実験に関する問題を通して、イメージをもっておくと良いと思います。単なる丸暗記の勉強ほどつまらないものはありませんからね!